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飛び出し

スポッティング

スポッティングとは飛び出し位置の決定のことです。

飛び出しは必ずターゲットより風上で行います。
パラシュートは前進速度がある程度決まっています。
風下でジャンプした場合は、風速によってはどうやってもドロップゾーンに帰ってこれないことがあります。

スポッティングポイントは、ざっくり
 風速が1m/sなら風上側へ100m
 風速が2m/sなら風上側へ200m
 風速が5m/sなら風上側へ500m
と言うように考えると大きく外れることはありません。


スポッティングするにあたっては、真下を確認する練習が必要です。
あなたが真下を見ていると思っても、自分が考えているよりも斜めに見ていることの方が絶対に多いです。
前後左右に目標を取り、真下を確認できるように練習してください。


また、スポッティングを行うにあたってウインドストリーマーを落とすこともあります。
航空機で上昇中、ターゲット直上でウインドストリーマーを落とし、ストリーマーの落ちた位置からターゲットを挟んで等距離反対方向の点でジャンプします。


飛び出し方法の種類

1 クライムアウト
  航空機の機首方向に正対し、頭が上方、足が地面の方向に向いて飛び出す方法です。
  一番の基本です。

2 ダイブアウト
  機首方向から航空機後方の方向へ、そして頭が地面の方向、足が上方に向いて、あたかも飛び込むように飛び出す方法です。
  中上級者向けの飛び出し方です。
  初心者にはおすすめしません。

3 バームアウト
  機軸と直角に飛び出す方法です。
  これも中上級者向けの飛び出し方です。
  初心者には難しいと思われます。


クライムアウトの一例

ジャンプマスターの指示に必ず従うこと。
動作はリズムよく、大胆に、声を出しながら行うべきです。
そして、動作を起こす前に必ず「目で確認」してから動き出します。

ここではセスナ172における「初心者」の飛び出し方の一例を示します。

1 J/Mの「立て」の合図で膝立ちになる
 ※ 装具を引っかけないように注意

2 J/Mの「外に出ろ」の合図で動く
(1) ドア枠をしっかりつかむ
(2) 左足を、セスナの脚についているステップ、もしくはステップが無ければタイヤの上へのせる。
(3) 右手でストラットの機体近くを掴む
(4) 左手もストラットの機体近くを掴む
(5) 右手をストラットの外側にずらしながら一気に体を機外に出して「飛び出し姿勢」を作る。
 
 ※ 飛び出し姿勢
  ・ 顔は上方を見る。
  ・ 肩はセスナの翼に平行
  ・ 風を胸でまっすぐ受ける
  ・ 左ひざは柔らかく、少し曲げる
  ・ 右足は機体の外側へ伸ばす 

3 リップコードを確認

4 着陸地点を確認

5 J/Mに「OK」を伝える

6 J/Mの「GO」の(腰を叩く)合図で、
(1)「Ready」右足を振り上げ
(2)「Set」右足を抱え込む。左足は柔らかく。
(3)「Go」機体外側後方へ飛ぶと同時に「アーチ」の姿勢をとる。