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計器飛行

計器飛行は、悪天候下の飛行を安かつ正確にできるようにする訓練です。
ここではその一部の用語の説明を行います

1 計器飛行

計器飛行とは、
航空機の
 1 姿勢
 2 高度
 3 位置
 4 針路
の測定を「計器にのみ」依存して行う飛行のことです。


2 計器航法による飛行

計器航法による飛行とは、
航空機の
 1 位置
 2 針路
の測定を「計器にのみ」依存して行う飛行です。


3 計器飛行方式

計器飛行方式とは、
 管制区・管制圏・情報圏を、管制官の指示に常時従って、または運航情報官の情報提供を常時聴取して行う飛行の方式です。


4 計器気象状態

計器気象状態とは、
 視程と雲の影響による「視界上不良な気象状態」のことで、
 具体的には「有視界気象状態以外の気象状態」を言います。
 詳細は本HPの  VMC・IMC  をご覧ください。


5 標準率旋回

旋回率が毎秒3度(2ニードル)の旋回のことです。


6 1/2標準率旋回

旋回率が毎秒1.5度(1ニードル)の旋回のことです。


7 急旋回

バンク角が30度を超える旋回のことです。

8 タイムターン

タイム・ターンでは、通常1/2標準率旋回又は2/3針幅旋回(1度/秒)を行います。
1/2標準率旋回で、
 30秒間の旋回をすると45度、
 1分間の旋回をすると90度旋回します。

30度以内の旋回の場合は、2/3針幅旋回を行います。


9 磁気コンパスターン

磁石が指すのは磁北です。
しかし、地球は丸いため、磁石は水平方向ではなく地面よりも下方向へ、斜めに磁北点を指します。
この傾向を「Magnetic Dip」と言い、旋回時にはコンパスは地面の方向を指す用に誤差が生じます。

磁気コンパスで旋回するときは、バンク角15度で旋回します。
・Nの方向ヘロール・アウトするときは、
  「 1/2 × (緯度) + 2.5度 」の度数だけ「アンダーして」ロール・アウト。
・Sの方向ヘロール・アウトするときは、
  「 1/2 × (緯度) - 2.5度 」の度数だけ「オーバーして」ロール・アウト。
・E,Wの方向ヘロール・アウトするときは、
  「2.5度」のリードでロール・アウトします。

まぁ、そこまで難しく考えなくても、
「Norh Under、South Over」と覚えると十分です。

ちなみに、当然ながら南半球では真逆になります。


10 バーティカル "S"

1 バーティカル"S"-A
  直線飛行で定率上昇・定率降下を連続して行う。
2 バーティカル"S"-B
  右か左か、一定の方向へ旋回を続けて、定率上昇・定率降下を連続して行う。
3 バーティカル"S"-C
  旋回しながら定率上昇・定率降下を連続して行いつつ、上昇から降下に移るときに、旋回方向を逆にする。
4 バーティカル"S"-D
  旋回しながら定率上昇・定率降下を連続して行いつつ、上昇から降下に移るとき、また降下から上昇に移るときにも、旋回方向を逆にする。


11 異常姿勢からの回復

異常姿勢の判断はAIで行い、ミニチュア・エアクラフトとホライズン・バーの関係で、上昇か降下を判断します。
参考として、速度計の急速な変化でも上昇降下の判断に判断に活用できます。

1 機首高姿勢からの回復
(1) ウイング・レベル法
   パワーを最大にして、ほぽOG近くのGを保持しながらプッシュ・オーバーを行います。
(2) インバーテッド法
   パワーを最大にして、最も近い水平線に向けて半横転し、機首を下げます。
2 高速降下からの回復
  パワーアイドル、翼水平、最大制限荷重内で、ライト・バフェットを保持しながら、水平線への最短方向へ機首上げを行います。



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