台風
台風とは、「北西大西洋にできる風速34kt以上の風速を持つ熱帯低気圧」のことを言います。
台風にお関する情報は、気象庁ホームページで、 台風情報 を見ることができます。
移動傾向
台風は地球の自転の影響で北~北西へ向かう性質を持っているが、気圧配置や上空の風の影響も受け、低緯度では貿易風に乗って西に移動、
中~高緯度では太平洋高気圧のまわりを北上して偏西風乗って北東へ移動することが多い。
台風のエネルギー
「暖かい海面から出る水蒸気が凝結するときに放出する熱」が、エネルギーとなって、台風は発達します。そして、移動する際の海面や地上との摩擦により絶えずエネルギーを使い、 上陸するとエネルギーの供給がなくなり、2~3日で衰えて、消滅または「熱帯低気圧」に変化する。
もしくは、日本付近に接近すると上空に寒気が流れ込むようになり、前線を伴って「熱帯低気圧」に変化する。
ただし、「衰えて温帯低気圧になる」というと天気が良くなるような勘違いを起こしやすいが、
最大風速が17m/s未満になっただけであり、前線による強い雨が広い範囲で降ることが多い。
また、「上空に寒気が流れ込んで温帯低気圧になる」ときは、
強い風の範囲は広がって、低気圧の中心から離れた場所でも大きな災害が起こったり、 上空の寒気の影響を受けて再発達することもある。
航空機の運航
ジェット機は、高い高度(40000ft前後)を飛行できるため、台風の上を飛び越すことが可能だが、小型機は、運航が全面的に制限される。
特に、低層ではウインドシアの激しく、例え横風制限を越えていない風でも、急激な乱高下を引き起こす可能性があるので、注意が必要。
また、台風中心から離れた位置にできる外周にできる「スパイラルレインバンド」と言われる「外側降雨帯」は、中心から離れているため飛行可否の判断時に見落としがちとなる。