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変化群

BECMG

「BECMG」は、有効時間の中で気象状態が変化し、その後は変化後の状態が続く場合に使われます。

原則2時間以内、最大で4時間までの予報が報じられます。


1 期間全体を通して規則的な変化

2 期間の一部または全体を通して不規則的な変化

3 期間内のある時間における規則的な変化


TEMPO

「TEMPO」は、  変化する予想した状態が繰り返し発生し、  それぞれが1時間以上続かず、  全体としてその現象の予想時間が予想機関の1/2未満である場合に使われます。

原則、最大6時間までの予報が報じられます。


1 期間全体を通して規則的な変化

2 期間の一部または全体を通して不規則的な変化



その他の予報

・ NOSIG
  NOSIGは「No significant change」の略で、「重要な変化がない」と言う意味です。
 「変化のない」ことを「予報」しています。

・ NSW
  NSWは「Nil significant weather」の略で、「重要な天気現象の終息」の予報です。

・ NSC
  NSCは「Nil significant cloud」の略で、以下の条件を全て満たすときに予報されます。
 1 5000ftまたは最低扇形別高度のいずれか高い方の値未満に雲が予想されない
 2 積乱雲が予報されない
 3 CAVOKには該当しない

・ CAVOK
  CAVOKはMETARと同様の条件で運用されます。
 1 卓越視程が10km以上かつ最低視程が通報されない状態
 2 5000ftまたは、最低扇形別高度の最大値のいずれか高い値未満に雲がない
 3 CB,TCUがない
 4 天気略語表に該当する現象がない

(参考)
・ NCD
  NCDはTAFには使用されません。
  ごっちゃになる方が多いので、再度紹介します。
  NCDは「No cloud detected」の略で、自動観測のMETAR/SPECIにおいて雲が全く検知されないことを意味するものです。


TAFの活用について

TAFは予報官が様々な知識を織り込んで報じてくれる非常に便利なものです。
しかし、あくまで予報は予報です。
当然外れることも多々あります。

予報の基本は「観天望気」です。
航空機の雲高の可否を決定するためには、
空を見て、各種天気図や実況値、衛星画像やウインドプロファイラなど、使えるものを全てを考慮し、自分で予想することが大事です。



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