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衛星画像


可視画像


可視画像は、地球から反射された可視光を示した画像です。
雲は白く、雲のないところは黒っぽく写ります。
特に発達した厚い雲は太陽光を強く反射するためはっきりと白く写り、雲がないと地上や海などの違いもはっきり見えます。
目で見た通りのモノクロ画像で示されており、視覚的にも感覚的にもわかりやすい画像です。
ただ、雪や海氷も白く写るほか、夜間は太陽光の反射がないことから真っ暗になり、活用できなくなってしまいます。
一般的に、バンド3を利用しています。


トゥルーカラー再現画像

出典:JMA・NOAA/NESDIS・CSU/CIRA 気象庁ホームページ

トゥルーカラー再現画像は、人間の目で見るような色を再現した衛星画像です。
ひまわり8号・9号のバンド1、2、3、4、13を利用して処理されており、技術革新の成果の一つです。
これまでモノクロ画像でしか見えなかったものが、実際に則したカラーで見えることで、より直感的に状況を把握できるようになりました。


赤外画像


赤外画像は、雲や地表から放射された赤外線を観測した画像です。
一般的に、バンド13を利用しています。
昼夜問わず観測でき、温度の低いところが白く、温度の高いところが黒く写ります。
一般的に雲は高度が高くなれば高いほど温度が下がっていくため、高層の雲はより白く写ります。
一方で、低い雲や霧は、温度が高いため黒っぽく写り、地表と区別がほとんどできません。
低気圧や前線の発生、ジェット気流の判別などに活用できるが、赤外画像だけではどんな雲かわからないので、赤外画像と可視画像を比べて見ることで、どのような性質の雲かを判断します。


水蒸気画像


水蒸気画像も赤外画像の一種です。
一般的に、バンド8を利用しており、中・上層の水蒸気が多いところを白く写します。
水蒸気画像では、雲がないところでも対流圏中・上層にあるごくわずかの水蒸気からの放射を観測することができ、大気の湿り具合がわかりやすくなっています。
そして、連続した水蒸気画像を動画として見ることで、水蒸気の流れの推移から上空の大気の流れを把握することができます。
また、下層に水蒸気が多く、上層で水蒸気が少ない場所は対流不安定層になっている可能性が見て取れます。
その他、北側が黒く、南側が白く写る境界のところにジェット気流の位置を解析できることが多いです。


雲頂強調画像


雲頂強調画像は、日中は可視画像、夜間は赤外画像に、高い雲のある部分を色付けした画像です。
赤味がかった領域は特に雲頂高度が高いことを意味しています。積乱雲が含まれている可能性がわかります。
雲頂強調画像は2.5分ごとの気象衛星画像にのみ表示されます。



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