SAMPLE COMPANY

気圧配置

 天気は、決して同じ天気はありませんが、似た天気はよくあり、代表的な気圧配置はパターンとしていくつか知られています。
 その代表的な気圧配置をいくつか紹介します。

1 移動性高気圧型


出典:気象庁ホームページより 2020.10.02天気図

春や秋に、背の低い地上高気圧と地上低気圧が概ね自足40㎞/h程度で東進し、天気が周期的に変化する気圧配置。
高気圧、低気圧は1日に概ね1000㎞程度の移動を行う。

春の移動性高気圧は、水蒸気量が多く、また黄砂等の影響を受け、視程が悪い。
秋の移動性高気圧は、水蒸気量が少なく、視程が良い。(天高く馬肥ゆる秋)


2 帯状高気圧型


出典:気象庁ホームページより 2020.10.20天気図

移動性高気圧の一種
大陸から東西に長く高気圧がはり出し、列島が広く覆われる。
全国的に雲がなく晴れる。


3 日本海低気圧型


出典:気象庁ホームページより 2021.02.22天気図

日本海に発達した低気圧が位置し、強い南風が吹く。
太平洋側は山岳地域で降水があり、日本海側はフェーン現象により乾燥し、強風が吹く。火事に注意。
また、前線通過時には短時間強雨や竜巻の可能性もある。
立春から春分までの間に、南南東から西北西への風、風速8m/s以上、気温が上昇するその年最初の風を「春一番」という。
5月に発生するものを「メイストーム」という。


4 2つ玉低気圧型


出典:気象庁ホームページより 2021.02.15天気図

本州を南北に挟み2つの低気圧が東進する気圧配置
低気圧が東海上で一つにまとまると暴風が吹き荒れることになる。
低気圧が非常に発達することが多いが、小康状態が続くこともあり、天気は予報が難しく、その時々のケースバイケースとなる。
雲と降水の範囲が非常に広い。


5 梅雨型


出典:気象庁ホームページより 2020.07.09天気図

6月から7月20日頃に見られる気圧配置。
西の地方ほど激しい大雨となり、日本海側でも時に大雨となることがある。
東日本では層状の雲が多く、降水は比較的弱い。
通常、前線と言えば温度の異なる気団の境界線で、北側300㎞程度で温度傾度が大きくなるが、
梅雨前線では西日本以西で温度傾度は不明瞭で、水蒸気密度傾度が大きくなる。
また、梅雨前線上に波動が生じ、重大な災害が発生する程の雨降水が起こる可能性もある。


6 蝦夷梅雨型


出典:気象庁ホームページより 2020.08.06天気図

7月末から8月初旬に見られる気圧配置。
気候学的に国内では「北海道と小笠原諸島(東京都の南南東に位置する諸島)には梅雨はない」と定義している関係で「梅雨のない北海道」と称されるものの、とりわけ道南に梅雨前線が影響しないということはあまりなく、この時期の「どんよりとした雲と小雨の日」が数日続く状態を、「蝦夷梅雨」という。
本州の梅雨とは異なって温度は比較的低いため、蒸し暑いことはあまりない。


7 夏型


出典:気象庁ホームページより 2019.08.01天気図

太平洋(小笠原)高気圧(500hPaでの5880m)が日本上空を覆い、大気が安定、放射冷却の影響で熱帯夜が解消される。
日中は30度を超える真夏日や、35度を超える猛暑日なることもある。
500hPaに-6℃以下の寒気が流入してくる場合、午後から雷雨が発生する可能性が高くなる。


8 西高東低型


出典:気象庁ホームページより 2020.12.31天気図

冬の代表的な気圧配置
大陸側に高気圧が位置し、等圧線が縦じまに狭く並ぶ。
強い北西風が吹き、日本海側では冷たい雨や雪、関東平野から静岡にかけては乾燥した晴天が続く。
850hPaで-6℃、500hPaで-30℃以下で降水の目安となり、500hPaで-36℃以下だと大雪の目安となる。
晩秋に吹く冷たい北風を「木枯らし」という。特に10月から11月末にかけて東京と大阪で最初に吹くものを「木枯らし1号」と発表される。


9 日本海袋型


出典:気象庁ホームページより 2021.01.01天気図

西高東低の気圧配置がやや崩れ、日本海における等圧線の湾曲が観られる形。
日本海上空に強い寒気が流れ込んだ時に、帯状対流雲の発生と同時に起こりやすい。


10 JPCZ:帯状対流雲型

日本海寒帯気団収束帯(JPCZ:Japan sea Polar air mass Convergence Zone)とは、冬季に日本海で形成される、長さ1,000km程度の収束帯のことです。 大陸から吹く季節風が朝鮮半島北東部の長白山脈で2つに分かれ、日本海上で収束して境界に活発な対流雲が発生します。
大雪をもたらす。


11 南岸低気圧型


出典:気象庁ホームページより 2021.03.13天気図

本州南岸を低気圧が東進する気圧配置。
急速に発達して湿潤な強い北風をもたらし、太平洋側で冷たい雨が降り、春先は大雪に注意。
暖冬の年に、比較的発生頻度が高くなる。
低気圧が八丈島の北を通ると「雨」
低気圧が八丈島の南を通ると「雪」になりやすい。


12 北東気流型


出典:気象庁ホームページより 2020.05.21天気図

オホーツク海付近の高気圧から、関東地方太平洋側にかけ気圧の尾根が伸びる形。
冷たく湿潤な北東風の影響で、霧や層雲が広がり、日照が少なくなる。


13 上層寒気型

500hPaに強い寒気が対応した、前線を伴わない低気圧の発生した形。
大気が不安定で、突風やダウンバースト、短時間強雨や雹の可能性がある。



<< 前のページに戻る