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FXJP854


 FXJP854とは
「F:Forecast(予報)」
「X:Miscellaneous(その他の)」
「JP:Japan(日本)」
「85:850hPa」 「4:48時間後までの予想」
の意味で、日本語では「日本850hPa相当温位・風12・24・36・48時間予想図」といいます。

図としては、
850hPaの相当温位と風を示しており、
左上の図が、12時間後
右上の図が、24時間後
左下の図が、36時間後
右下の図が、48時間後
を表しています。


この図は「数値予報天気図」の一種で、
気象庁のスパコンの計算結果から自動作成されたものであり、発表される天気予報や台風予報等と異なる内容が含まれることがある点は注意が必要です。


AXFE578は毎日「9時」「21時」時点の観測結果を元にした予測結果を、それぞれの 3時間30分後 に発表しています。
つまり、朝一で見れば 昨晩21時時の観測結果を元にした予測結果を確認することができます。

気象庁ホームページで、PDFファイルで   9時時点の予想  、  21時時点の予想   のものを入手できます。


FXJP854の色の塗り方

FXJP854は気象庁で「白黒」でしか入手できません。見やすく色塗りして解析しましょう。

1 「日本列島」を「黒」で縁取りして見やすくする。 2 使用する色は「赤」「青」(必要なら「水色」「橙」も)
3 3℃毎に実線で、15℃毎に太い実線で表示されているので、「日本付近の太い実線」に色を塗る。
4 夏頃は概ね「345、330、315」等、冬は概ね「300、285、270等」


FXJP854のポイント

1 前線位置の確認
  相当温位線の混んでいる所は異なった性質を持った気団がぶつかりあっているところで、前線に対応することが多い。

2 高相当温位領域が張り出し
  南の海上から高相当温位領域が張り出す時は、下層の湿った暖かい空気が流れ込んできていることから、降水に注意が必要となります。
  特に夏の340K以上のラインは大雨の目安となります。


温位・相当温位

「温位」とは、空気を断熱変化で1000hPaの気圧にしたときの温度のことで、下の式で求められる。
 $\theta =T \left( \dfrac{1000}{P} \right) ^{\frac{\gamma-1}{\gamma}}$
ただし、$\gamma=1.4$
 
一般式で表すなら
 $\theta =T \left( \dfrac{P_0}{P} \right) ^{\frac{\gamma-1}{\gamma}}=T \left( \dfrac{P_0}{P} \right) ^{\frac{R}{C_p}}$
ただし、$C_p$ は定圧比熱、$R$ は空気定数。


「相当温位」とは、「温位」に「水蒸気の潜熱」を考慮したもので、下の式で表すことができる。
 $\theta_e=\theta+2.8\ \omega$
ただし、$\omega$ は混合比で、
 $\omega=\dfrac{\rho_v}{\rho_d}=\dfrac{水蒸気の密度}{乾燥空気の密度}$
で表される。
 


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