FXFE502,504,507
FXFE5782とは
「F:Forecast(予報)」
「X:Miscellaneous(その他の)」
「FE:Far East(極東)」
「502:500hPa/Surfaceの24時間後までの予想」
「504:500hPa/Surfaceの48時間後までの予想」
「507 :500hPa/Surfaceの72時間後までの予想」
の意味で、日本語では「極東地上気圧・風・降水量/500hPa高度・渦度予想図」といいます。
この図は「数値予報天気図」の一種で、
気象庁のスパコンの計算結果から自動作成されたものであり、発表される天気予報や台風予報等と異なる内容が含まれることがある点は注意が必要です。
これらは毎日「9時」「21時」時点の観測結果を元にした予測結果を、それぞれの 3時間30分後 に発表しています。
つまり、朝一で見れば 昨晩21時時の観測結果を元にした予測結果を確認することができます。
気象庁ホームページで、PDFファイルで
FXFE502 9時時点の予想 、 21時時点の予想
FXFE504 9時時点の予想 、 21時時点の予想
FXFE507 9時時点の予想 、 21時時点の予想
を入手できます。
図の意味
図としては、FXFE502は
左上側の図が、12時間後の500hPaの渦度、
左下側の図が、12時間後の地上の気圧・風・降水量、
右上側の図が、24時間後の500hPaの渦度、
右下側の図が、24時間後の地上の気圧・風・降水量、
FXFE504は
左上側の図が、36時間後の500hPaの渦度、
左下側の図が、36時間後の地上の気圧・風・降水量、
右上側の図が、48時間後の500hPaの渦度、
右下側の図が、48時間後の地上の気圧・風・降水量、
FXFE507は
上側の図が、72時間後の500hPaの渦度、
下側の図が、72時間後の地上の気圧・風・降水量、
を示します。
つまりは、上側の図はAXFE578の上側の図の未来の予想です。
FXFE502,504,507の色の塗り方
正直、飛行前ブリーフィングに関して言えば「504,507」は必要ありません。「502」を見ることができれば、より良いと思います。
500hPaの渦度(上側の図)
1 渦度 $\xi$ が「-40以下の部分」を「青」く塗る
2 渦度 $\xi$ が「+40以下の部分」を「赤」く塗る
3 等高線の走行を見て、AUPQ35を参考に、「気圧の谷」を「橙の破線」で示す
4 等高線の走行を見て、AUPQ35を参考に、「気圧の尾根」を「橙のジグザグ線」で示す
地上の気圧・風・降水量(下側の図)
1 「高気圧 H 」の中心を「青」く塗る
2 「低気圧 L 」の中心を「赤」く塗る
500hPaの渦度の図(上側の図)のポイント
1 500hPa等高線この図で、将来の500hPa等高線を確認できます。
「トラフ」や「リッジ」の未来の位置を把握することができます。
2 渦度 $\xi$ が「+40以上」の部分
+40以上の部分は、強い低気圧性の性質を持つ領域になります。
渦度だけでは悪天とは言いきれませんが、これに上昇流や湿った空気の流入等が加わると、雲のできやすい場所になりやすいです。
3 渦度 $\xi$ が「-40」以下の部分 渦度 $\xi$ が「-40」以下の部分は強い高気圧性の性質をもつ領域になります。
渦度だけでは言いきれませんが、比較的天候がよく雲の少ない領域になりやすいです。
4 強風軸・前線位置の確認
上側に正の渦度、下側に負の渦度となる境界が、強風軸となる。
強風軸の若干南側に地上の前線があることが多い。
地上の気圧・風・降水量の図(下側の図)のポイント
1 地上等高線この図で、将来の地上の気圧配置を確認できます。
高気圧・低気圧の発達や衰退、移動の程度を把握することができます。