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スカイダイビング


「スカイダイビング」とは、「パラシュート」を背負い「身体一つ」で「空」に飛び出す「スカイスポーツ」の一つです。

国際的には正式名は「パラシューティング」と呼ばれ、ただ単に趣味として飛行機から飛び出すことなどを楽しむことも一興ですが、国際航空連盟FAI等により世界大会も行われているれっきとした「スポーツ」の一つです。

また、パラシュートは主に緊急脱出等に使用されることを目的としたものであり、これ自体を目的として行うスカイダイビングというスポーツは「最後のスカイスポーツ」と呼ばれることもあります。

ここではそんなスカイダイビング(パラシューティング)の種類について紹介します。


1 アキュラシー


地上にあるターゲットにどれだけ近づけれるかを競う競技です。
「accuracy」とは「正確さ」を表す英単語です。

比較的低高度(3000~6000ft程度)から飛び、「直径3㎝」のターゲットを目指して降下します。

最初に身体の一部が接地した場所により、
 1 直径3㎝のターゲット内:0 ㎝
 2 ターゲットから1~16 cm:1 cm単位
 3 マット内の内円の中:16A
 4 マット内の内円の外:16B
 5 マット外:16C
で測定し、8回程度の降下による測定結果の合計値が小さい者の勝利となる。

世界大会では「0㎝」が多発するらしい。


2 RW(リラティブワークフォーメーション)

自由降下中に複数人で決められた型をより多く決められたグループが勝利となる。
 2人組のとき:2 way
 4人組のとき:4 way
 8人組のとき:8 way
  という。


上の画像は2006年にタイで行われた世界記録の 400-way formation の画像(CREDIT: WILLY BOEYKENS)。

この動画は2012年に行われたドバイ国際paraシューティング選手権の DAY 4 紹介動画。


3 スタイル

1人で自由降下中に、決められた型をより早く決められた者が勝利となる。
競技は地上のカメラで撮影され、ジャンプ終了後、公開されたビデオ判定により0.01秒単位で時間が測定される。
パフォーマンスが正確でない場合、ペナルティとして秒数が追加されていく。

例)
 バックループ・フロントループ・右旋回・左旋回 :1シリーズ


3 フリースタイル(スカイダンス)

演者とカメラマンによるチームで、演者の空中での動作を動画に撮り、その芸術点で点数をつける。
空のフィギュアスケート。

この動画は2012年に行われたドバイ国際paraシューティング選手権の DAY 2 紹介動画。


4 CRW(キャノピーリラティブワーク)

パラシュートを開いた状態でフォーメーションを作り、その速さ綺麗さ正確さ等の点を競う。
上の画像は2007年にフロリダで行われた世界記録の 100人によるCRWの画像 (CREDIT: GUSTAVO CABANA)。

この動画は2012年に行われたドバイ国際paraシューティング選手権の DAY 6 紹介動画。


5 スピードスカイダイビング

フリーフォール時の速度を競う競技。
概ね2通りに分かれ、
・最高速度
・決められた高度の範囲(例:高度1700~2700mの間等)の平均降下速度
等が競われる。

空気抵抗を減らし、一般に頭を下方に取る姿勢をとることが多い。


6 SWOOP(CANOPY PILOT)

一度接地(接水)した後に再浮揚し、次に設地するまでの動作を競う競技。
アキュラシーやスピード、飛距離、スタイルなどの多種競技を含み、非常に競争力の高い活発な競技となっている。 1~2センチのコントロールで事故となりかねない危険さを持つ非常にエキサイティングな「走り幅跳び」ともいえる。


この動画は2012年に行われたドバイ国際paraシューティング選手権の DAY 8 紹介動画。


7 スカイサーフィン

サーフィンを使用しる演者と、カメラマンによるチームで、空中での動作を動画に撮り、その芸術点で点数をつける。
競技人口が少なく、競技としては成り立たなかった。今ではフリースタイルに含まれることが多い。


この動画はレッドブルによるSkysurfingの紹介動画。


8 クロスカントリー

高高度で飛行機からジャンプして直ぐに開傘し、ターゲットまで数NM以上の飛行を行うもの。
競技ではない。


9 ヒットアンドロック

地上に設置された椅子のできるだけ近くに着陸し、パラシュートを脱いで椅子に座るまでの時間を競う競技。
一日の終わりのジャンプのときに、用意された酒を受け取るのに競争するもの。
転じて本当に競技として大会が開かれたこともあるらしい。


10 SPEED RIDING

スキーを履いてパラシュートを使用し、雪山を駆け降りるもの。
まれに競技として下山地点にあるターゲットにたどり着く速さを競うこともあるが、あまりに危険かつ、競技人口が少ないため競技としては成り立たっていない。


この動画はレッドブルによるSPEED RIDINGの紹介動画。


11 SkyScuba

スキューバダイビングの装備を着用してスカイダイビングを行い、そのまま海に着水してパラシュートを脱ぎ、スキューバダイビングを行うもの。
競技ではない。
やりたい。


12 B.A.S.E. JUMP

ビルディング(建造物)
アンテナ(鉄塔)
スパン(橋)
アース(山岳、崖)
の頭文字からとった造語。
航空機ではない上記のような固定構造物から飛び降り、パラシュートを開いて降下する。
高度も低く、構造物にぶつかったり絡まる可能性を考慮すると従来のスカイダイビングよりリスクはかなり高い。

非常にまれではあるが、スポーツとして目的地にあるターゲットへどれだけ近づけるかのアキュラシーなどが競われることもある。


13 ウイングスーツ フライイング

「ウイングスーツ」(ムササビスーツ)を使用して空中を飛行するスポーツ。
アキュラシーやスピード、飛距離、スタイルなどの多種競技を含む。
パラシュートを開く前から、腕の下と脚の間に空気をはらみ、表面積を増加して揚力を生み出すことができるため、B.A.S.E JUMPにも活用されることが多い。


上の画像は2012年にパリで行われた世界記録の 100-way formation の画像(CREDIT: ARK HARRIS/BARCROFT MEDIA)。

この動画はレッドブルによるwing suite flyingの紹介動画。