開傘

開傘動作

 高度計で開傘高度を確認し、開傘します。

 ・右手でリップコードを掴む
 ・左手は手のひらを頭部上方へ持っていき、バランスをとる。
 ・リップコードを一挙に引き、アーチ姿勢をとる。
 ・両肩越しにライザーが伸びていくのを確認してパラシュートが開傘するのを確認する。

※ ハンドデプロイの場合
  自由降下中、降下者の通った空間はスリップストリームの影響で負圧となります。ハンドデプロイを行う際、しっかりと身体の外側に投げなければ、自分の背中の負圧部にパイロットシュートが入り込んで空気をはらむことができずにパラシュートも開かなくなってしまうことがあります。慣れれば非常に楽なハンドデプロイですが、安定して確実に対応できる技術がつかなければ、初心者は行うべきではありません。


降下に慣れてないうちは、開傘の衝撃で股間部がとても痛く感じる人もいるのですが、 なぜか慣れると痛くなくなります。
何が変わったのか自分でもよくわからないのですが、あの痛みはなんだったのか....


開傘確認

正常なキャノピーの条件

1 キャノピーが四角い形をしていて、まっすぐ進んでいる。
2 ラインがねじれていない
3 スライダーが下まで降りてきている
4 セルが完全に開いている
5 ラインの切断、キャノピーの破れがない


周囲の確認・操縦確認

1 キャノピーの異常がないことを確認後、リアライザーを引いて風に正対。

2 ルックアラウンド
  パラシュート同士の空中衝突は、このタイミングで一番起きやすいです。
  しっかり見まわして、他の降下者との衝突を回避します。

3 自分の位置と、ターゲットの位置をよく確認
  開いた位置とターゲットを結んだラインから大きく離れてはいけません。

4 リップコードを服の中に入れる。落とさないように注意。


5 コントロールトグルを外してブレーキチェックを行う。
(1)ノーブレーキでの傘の進み具合を、地面を見てチェック
(2)ハーフブレーキ(進み具合が半分になるところ)の位置をチェック
(3)フルブレーキ(傘が進まなくなるところ)の位置をチェック
(4)ストールポイント(傘が揚力を失う点)の位置をチェック
(5)ゆっくりノーブレーキに戻す。