SAMPLE COMPANY

着地

5接地転回法とは

 5点着地は、体の芯を外して、鉛直方向の力を回転運動に変えて衝撃を分散させる方法です。
 5点着地とか5点接地とも言い、パラシュート降下のために考案された転がり方になりますが、パルクールやフリーランニングなどでも使われるようです。
 英語では「P.L.F.:Parachute Landing Fall」と言います。

 上手くやれば2~3階程度の高さであれば、怪我無く飛び下りることも可能になる.....らしいですが、試したくはないです。
 マンガ「グラップラー刃牙」でも刃牙が落下傘降下して5点接地が紹介されています。
 猫が高いところから落ちても大丈夫なのは5点着地をしているからだと言われます。

 下の動画はYoutubeにあった「平成30年 第1空挺団降下訓練始め」のデモンストレーションです。



5接地転回法での着地のやりかた

1 接地点をよく見る。危険なもの(岩や枯れ枝、ガラスや沼地、砂場など)は避ける。
2 風向線に乗り、風上方向へ進入する
3 足のつま先、かかと、膝を揃える
4 ひざはやや曲げ気味に、柔らかく保つ 4 身体を乗り出して、少し前傾姿勢をとる
5 以下の5点にかけて、滑らかに接地させる
  ① 足裏
  ② ふくらはぎ
  ③ 太もも
  ④ 尻
  ⑤ 背中(~肩)

接地点は整備された草地などが好ましいです。
田んぼや砂場では、最初の足裏の接地で足が地面に沈み込んで、足首を折ることになります。


フレアー

接地前1~2m程度の高さでトグルをゆっくりいっぱいに引くことで接地時の揚力を瞬間的に増加させ、タイミングよく合わせれば衝撃なく着地できる方法。
スクエアキャノピーで翼型の迎え角を上げる方法なので、ラウンドキャノピーではフレアはできません。
初心者は5接地転回法を確実にできるようになって、フレアーを練習するべきです。


キャノピーのつぶし方

着地したからと言って気は抜けません。
パラシュートは空気を目いっぱいにはらんでいるため、そう簡単につぶれません。
少し風が吹いているだけで引きずられることもあります。
空気をはらんだパラシュートに力で勝とうとしても、絶対に無理です。
キャノピーのつぶし方を理解して、対処してください。

1 片方のコントロールラインだけをキャノピーがつぶれるまで手繰り寄せる。
2 キャノピーより風下側へ走って回り込む。

特にタンデムで降りた際などは走ることもできないため、コントロールラインを受け取ってキャノピーをつぶす係の地上要員なども配置したりすることがあります。
どうしてもキャノピーがつぶれず、風に引きずられて危険な場合は、R.S.L.を外してからカットアウェイを行います。


ラウンド傘

ラウンド傘は、翼型の形をしていません。
当然、フレアーなんてできません。
ラウンド傘で降下した際は必ず5点接地を行いましょう。
衝撃は概ね2m暗いから飛び降りた時と同様程度の衝撃となります。