ギアチェック

ギアチェックの一例

 降下日の朝一で。点検するギアチェックの一例を示します。

1 3リング
 □ サビ
 □ 固着
 □ ひび割れ

2 R.S.L
 □ サビ
 □ 固着
 □ ひび割れ
 □ ラインのほつれの有無

3 リリースロッキングループ
 □ ほつれの有無
 □ 繋がり方が正常であること

4 チェストストラップ
 □ 破れ
 □ ほつれ
 □ サビ
 □ ひび割れ

5 カットアウェイハンドル
 □ 破れ
 □ ベロクロが外れないか
 □ ラインが抜けないか
 □ つながりが正しいか

6 リザーブリップコードハンドル
 □ ベロクロが外れないか
 □ ラインが抜けないか
 □ つながりが正しいか。

7 レッグストラップ
 □ 破れ
 □ ほつれ
 □ サビ
 □ ひび割れ

8 リザーブ
 □ 封印がなされているか
 □ パック日は120日以内か

9 メイン
 □ リップコードが適切についているか
 □ リップコードのテンションが緩くないか
 □ ハンドデプロイのパイロットシュートが抜け落ちないか
 □ ブライダルコードが外れないか

10 AAD
 □ 電源ON
 □ 地上0ftの確認
 □ 作動高度の設定


AADについて

AADとは「Automatic Activation Device」の略で、自動差動装置のことです。
代表的なメーカーとしてはドイツの「CYPES」やアメリカの「FXC」などがあります。

サイプラスは「電気式」のAADで、
作動気圧高度を検知すると、電圧によって火薬を爆発し、リザーブのクロージングループを切断して、リザーブをオープンさせます。

FXCは「機械式」のAADで、
作動気圧高度を検知すると、機械的にワイヤーを引き込み、ワイヤー先端に取り付け垂れた輪っかがリザーブリップコードを引っ張ることでリザーブをオープンさせます。


気圧高度を検知するため、コンビニのビニール袋をかぶせて圧力をかけたりすると、作動を見ることができます。