自由降下
空中動作
自由降下とは、空中でパラシュートを開いていないときの降下のことを言います。自由降下中は、身体に受ける空気抵抗をコントロールすることで、自由に姿勢を変えることができます。
1 アーチ
基本の姿勢は「アーチ」です。
(1)両腕は真横より少し上
(2)両足は力を抜いて楽にして
(3)顎を上げ
(4)腰を突き出し身体を反らします。
身体を弓なりに反らすことで、飛び出し後にお腹を下に向け安定した降下ができるようになります。
スピードがついて安定したら手足を少し小さくアジャストし、ボックスポジションに落ち着きます。 英語では「Belly」と言う体制です。 速度は概ね200~250㎞/h程度になります。
身体の反りを深くすることで降下率を上げることができ、逆に腕や足で空気を抑えることで降下率を下げることができます。
最近はYoutubeで、どんなものも見ることができます。
下記の動画は「AXIS FlightSchoolTV」の動画です
2 ターン(右・左旋回)
竹とんぼや扇風機の形をイメージし、形をとります。
下記の動画は「AXIS FlightSchoolTV」の動画です
そのほか
3 バックループ(後転)
4 フロントループ(前転)
5 スライド(横進)
6 トラッキング(前進)
7 バック(後進)
8 ヘッドダウン(Straddle、Shelf、Daffy)
9 ヘッドアップ(Knee、Sit、Stag、Standing)
などが、基本の姿勢になります。
上記動画サイト等を参考ください。
優先順位
降下中は常に、より下方にいる降下者の方が優先されます。降下していると、自分の通った空間は空気圧が下がります。スリップストリームというやつです。
そのため、他の降下者の直ぐ上方を通ると吸い寄せられて衝突してしまう事故が多々あります。
また、降下中は、意図的でも意図していないにしても、誰のパラシュートも急に開く可能性があります。
事前に綿密な計画せずに、他人の直ぐ上方なんかにいると非常に危険です。
開傘動作
自由降下中はそうそうぶつかることはありませんが、開傘した瞬間にぶつかる危険性は非常に高くなります。開傘するときは、上方の人に知らせるように、両腕を大きく閉じて広げてを繰り返す動作をします。
また、通常ジャンプするときは一人だけではなく、友人でも知らない人でも、何人も続けて航空機からジャンプします。
自由降下中にはできるだけ航空機の進行方向には移動せず、航空機の進行方向に直角の方向へ移動するように動作すべきです。