パラシュート
「パラシュート」とは、日本語では「落下傘」とも言われますが、「空中に展開させて使用する空力的減速機」のことを言い、中でも特に「空中を安全に降下するために用いる装置」のことをさすことが多いです。
パラシュート（Patachute）は元はフランス語で、ラテン語の「parare：防護する」とフランス語の「chute：落下」を合わせた言葉です。
同じような語源には「parasol（日傘 sol:太陽）」や「paravent（ついたて vent:風）」等があります。
使用方法としては、当初は「緊急脱出」や「スカイダイビング」など「人間」が使用することを目的にしたものが主でしたが、その後は「高速機の制動」であったり「機材の空中投下」や「宇宙からの帰還」にまで使用されるようになっています。
多くのパラシュートは昔は布で、現代では主に化学繊維で作成され、折りたたんだ傘が空中で展開され自動的に膨らむことで、その効力により減速運動を引き起こします。
比較的簡単な構造で、様々なデザインのパラシュートが現在まで作成されました。
そして、現在ではレクリエーションや競技スポーツとしてだけでなく、軍の空挺部隊や特殊作戦部隊、補給部隊や救難部隊等にも広く使用されています。
アメリカでは「スモークジャンパー」と呼ばれる消防士もおり、遠隔地や森林火災等の際にパラシュートで降下し、速やかな消防作業を行う仕事もあるようです。
ここでは、パラシューティング（スカイダイビング）競技を中心に、歴史や注意点など、様々な内容について記したいと思います。