操縦
キャノピーコントロール
1 自分の位置と、ターゲットの位置をよく確認2 下の図(ウインドコーンという)をよくイメージして操縦します。
ただし、使う傘の性能によって高度は大きく変化します。
(1)ターゲットへのウインドラインから大きく離れてはいけません。
(2)風上側で十分に高度を処理しながら、ターゲットに近づきます。
(3)ターゲットに進入していく前(1000ft以上)で、再度ハーフブレーキ、フルブレーキのポジションの確認を行うと良いです。
(4)接地のためのファイナルアプローチを作るために、ダウンウインドを飛行します。
ターゲットから50~100m程離れて飛行し、ターゲットの直上は飛行してはいけません。
(5)ベースレグで、ファイナルアプローチの進入方向と高度を調整します
(6)ファイナルで一番大切なことは「風に正対」することです。
向かい風で着陸しなければ、着地時のパラシュートの前進速度が過大になってしまいます。
(7)ファイナルの長さは、風速の強さによって伸びたり短くなったりします。
強風だとダウンウインドもファイナルも取らず、風上側からバックして着地することもあります。
初心者はそんな日に飛ぶべきではありません。
※ ウインドコーンの幅も風速によって変わります。
スパイラル
片方のトグルだけをいっぱいに引いて、急激な螺旋効果を行うことです。通常、他の降下者との高度差を作るためにおこないます。
また、開始時の地点とスパイラル間の移動方向を見ることで、上空の風の方向も知ることができます。
サーマル
サーマルとは温度変化による鉛直気流のことです。パラシュートはパラグライダーと違って上昇することまではできませんが、サーマルの影響によって降下率が大きく変化します。
サーマルの影響が大きく出るところは温度変化の大きいところです。
上昇気流の起きやすいところ
滑走路
ビル付近
砂場
コンクリート
等々...
下降気流の起きやすいところ
水場(川、プール、池)
森
等々...
ラウンド傘
ラウンド傘は、スクエア傘に比べ操縦性が非常に低いです。なんならラウンド傘にはコントロールトグルがついていないこともあります。
そんな際はリアライザーを引っ張ることで操縦します。
操縦は、
右のリアライザーを引くことで時計回りに回転、
左のリアライザーを引くことで半時計回りに回転させるのみです。
傘に空気の抜け道となる孔が空いており、通常は若干後ろ向きに進行します。
リアライザーを引いて方向を回転させることで、所望の方向へ進みますが、殆ど風に流されるがままとなります。