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アリソン -一つの大陸の物語シリーズ-

タイトル アリソン/リリアとトレイズ/メグとセロン/一つの大陸の物語
著、挿絵 時雨沢恵一、黒星紅白
巻数 17巻(完結)
出版社 KADOKAWA
あらすじ 巨大な大陸が一つだけある世界――その大陸は二つの連邦に分けられていて長い間、戦争を繰り返していた。
物語は孤児院で育ったアリソンとヴィルが「戦争を終わらせる価値がある宝」を探す冒険から始まり、
二人の娘であるリリアとボーイフレンドのトレイズ他が活躍する話へと展開し、
さらにはその友人のメグと、そのボーイフレンドのセロン君の話しへと移り、
最後にはその全員が登場し入り乱れて全ての伏線を収束させる一つの壮大な物語。
感想 私の一番好きな小説のひとつです。
初めて読んだのは中学生の時でした、
「戦争を終わらせる価値がある宝」を見つけることから始まる壮大な一つの大陸の物語。
そして出てくるのは金髪碧眼のお転婆ヒロインや、拳銃に始まりサイドカーや飛行艇、複葉機、水上戦闘機など、夢あふれるメカなどです。
この小説のせいで(おかげで?)私の趣味が決められた気がします。気づけば現実でもいつの間にやら小型機のパイロットになっていました。

「アリソン」
 ヴィルのいる校庭に飛行機で颯爽と降り立つアリソンのなんとカッコいいこと。あまりにクレイジーで現代日本では考えられないですが、非常に心ワクワクさせられます。
 二人が偶然出会った近所で有名な「噓つき爺さん」が目の前で誘拐され、それを飛行機で追いかけて国境を越えて墜落。
 発煙筒を使った「死んだふり」はいつか役に立つかもと思ってよく覚えていますが、使う機会はなかなか無さそうです。
 貴族のふりをして敵軍事基地に潜入したり、その上で飛行機をかっぱらって空中戦をしたりして、
 「「真実をどうやって伝えるか」ではなく「何を自分たちの都合のいいように伝えるか」」という歴史に翻弄される世界を覆すお宝を探索する冒険譚は目が離せず一気に読み進むことができまます。
 最後まで読み終えたのち、再度「序章」を読むことで、はじめはよくわからなかった内容が全て理解できるこの感覚はとても気持ちがいいです。
 この本に限らず、時雨沢先生の書く文章は全てとても巧妙でかつ面白いです。
 あと作者の近影が毎回楽しみになります。

「アリソンII 真昼の夜の夢」
 1巻の数か月後、冬期休暇の旅行先「イクス王国」での物語です。
 副題の「真昼の夜」兎いう表現が作中で非常に印象的に描かれているのがとても好きです。
 私も街中を飛行機で走り回ってみたいです(笑)
 崖から落ちて飛行することは本当にできるのでしょうか。やってみたい気持ちと怖いよって気持ちが 6:4 くらいです。
 あと街中を走る飛行機を見た子供が母親に教えるシーンが大好きです。

「アリソンIII〈上〉 ルトニを車窓から・アリソンIII〈下〉 陰謀という名の列車」
 冒頭で登場するアリソンの娘のリリアや、父親は豪華列車で事故で死んだこと、更にはアリソンがこき使う「英雄さん」など伏線が沢山ある上巻から、目が離せません。
 本編は東西戦争が終結して大陸横断鉄道が開通し、列車の旅でのお話です。残念ながら飛行機は出ません。
 下巻ではちりばめられたあらゆる伏線が回収されてスッキリ解決し、そして二組の恋も進んで、読了感の爽快な間隔が得られます。
 そして次シリーズの「リリアとトレイズ」に繋がっていくストーリーも最高です。
 
「リリアとトレイズI そして二人は旅行に行った〈上〉〈下〉」
「リリアとトレイズIII イクストーヴァの一番長い日〈上〉〈下〉」
「リリアとトレイズV 私の王子様〈上〉〈下〉」
 ヴィルとアリソンの娘のリリアと、ベネディクトとフィオナの息子のトレイズの話です。
 強気のリリアとヘタレなトレイズの掛け合いがとても可愛いです。
 リリアもトレイズも飛行機を操縦でき、様々な航空機が出てきます。
 そして2人の恋の行方や、アリソンと”英雄さん”の掛け合いも面白いです。

「メグとセロン I 三三〇五年の夏休み〈上〉〈下〉」
「メグとセロン III ウレリックスの憂鬱」
「メグとセロン IV エアコ村連続殺人事件」
「メグとセロン V ラリー・ヘップバーンの罠」
「メグとセロン VI 第四上級学校な日々」
「メグとセロン VII 婚約者は突然に」
 リリアの友人のメグと、メグのことが好きな同級生のセロン君の話しです。
 飛行機の話は出てこず、メグとセロンとその友人たちによる日常系?学園ミステリ小説です。
 正義感あふれる天然系女子のメグとカッコよくて頭も良いけど初恋のメグにの前では弱くて可愛いセロンの2人の恋の行方や、次々とやってくるミステリーの解決に毎度ハラハラしながら読み進めることができます。
 それぞれのスケールは違えど、ヴィルやトレイズ、セロンが、そのガールフレンドを守るために一生懸命になるカッコいいところが見どころです。

「一つの大陸の物語〈上〉〈下〉〜アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他〜」
 アリソン・リリアとトレイズ・メグとセロンの全ての登場人物が出てきて、全員が交流し、シリーズを締めくくる素晴らしいエキシビジョンマッチ。
 10年以上続いたシリーズの最終巻としてふさわしいオールスター感謝祭です。
 アリソンとヴィルが、全員に祝福されながら晴れて結婚式を行う大団円は感慨深くてたまりません。
 ぜひシリーズ通して読んで、この感動を感じてほしいです。

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