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編隊飛行

1 チェック・イン

 エンジン始動を完了し、TAXIの準備が完了した状態であることを互いに確認します。
 長機(リーダー)が「C'k in」のコールを行い、
 僚機(ウイングマン)が「2」「3」「4」とそれぞれコールします。

 ブリーフィングで決めた時間に間に合わないと、おいて行かれることもあるそうです。


2 地上滑走

 長機は僚機に後流を当てないように、誘導路の風下側を走ります。
 僚機は、長機と近づきすぎず、離れすぎない位置を維持して、誘導路の風上側を走ります。

3 周波数変更

 周波数変更は長機の「Push」とか「Let’s go」とかの指示で行います。
 「Push 2」などと言うと、無線にあらかじめセットしている2チャンネルへの周波数変更を意味します。
 ハンドサインでは拳で頭を叩いた後、チャンネルの数字を指で作ります。


4 ラインナップ

 長機は滑走路の風下側、もしくは、第一旋回の外側にアラインします。
 僚機にはブリーフィング時に決めていても、アライン時に再度「2 left side」など指示するべきだと思われます。
 僚機は僚機で、所定の位置についたら「2 in position」と報告します。

 4機編隊では、通常2番機が第1旋回の内側、4番機が空中集合の外側に位置し、4番機は自機のラインナップ完了を長機に報告します。


5 編隊離陸

 長機は拳を突き出すハンドサインでAdd PWRの指示をして、高出力にします。
 頭を上げ、振り下ろすサインでブレーキリリースを指示し、滑走開始後は出力を最大から少し減少させます。
 長機がフルパワーにしてしまうと、僚機はポジションを調整できません。
 離陸滑走後は僚機は参照点を保持し、位置をキープします。
 浮揚後は、親指を上にあげるサインでGearを上げ、目の前で伸ばした指を水平に振るサインでFlapを上げます。
 その後は拳を引くハンドサインで上昇パワーに減じ、第1旋回は特に注意してゆっくりとしたロールレートでバンクを入れます。

 第2エレメントもいる場合は、この第1旋回でJoin upします。


6 隊形

1 フィンガー・チップ
  編隊隊形の基礎となる基本隊形です。
2 エシュロン
  梯形隊形と言います。
  2機だとフィンガーチップと同じです。
  3番機、4番機も同じ斜め後方の形に隊形を作ります。
  編隊解散着陸等を行う際使用します。
3 スプレッド
  疎開隊形と言います。
  横幅を広くとった隊形で、防御や索敵に適しています。
4 ルート
  航行隊形と言います。
  フィンガーチップから約2機幅開いた隊形で、長時間の航行や点検等に使用されます。
5 クローズ・フォーメーション
  密集隊形と言います。
  フィンガーチップから、より間隔をつめた隊形で、濃い雲中飛行等で使用されます。
6 トレイル
  単縦陣隊形と言います。
  僚機が長機の後下に位置し、高い機動性を確保できます。
  目視でのトレイル隊形をビジュアルトレイル、レーダーによるトレイル隊形をレーダートレイルと言います。
7 戦闘隊形   ラインアブレスト・ウェッジ・フルード 等


7 BD C'k

Battle Damage C’kの略です。
長機と僚機が、それぞれ互いの機体を目視で確認します。
上面、下面、後方、左右面、装備品やアンテナ、ライトもすべて見ます。
ただ、本当に意識しないと間違い探しのようでなかなか変化に気づけないそうです。
本当かどうかわかりませんが、昔は模擬ミサイルの弾頭が落ちていても気づかなかったとかなんとか。


8 着陸

(1) 編隊解散着陸
  イニシャル・レグに入るまでに、長機の指示によりビール・オフの反対側にエシュロンを作ります。
  長機は、ビール・オフ・シグナルを送り、ピールオフの間隔を伝えます。
  僚機が3機以上いるときには最後尾機は無線で応答します。
  滑走路上空でビール・オフ(編隊解散)し、通常の着陸のダウンウインド・レグに入り、それぞれ着陸します。

(2) 編隊着陸
  編隊着陸は、通常、計器進入と同様な諸元に従って行います。
  僚機は脚下げ後、フィンガーティップより「やや前方」かつ「ややスタック・アップ」して位置します。
  長機は、最終進入に入ったならば、飛行諸元を整え、できるだけパワーを安定させるように努める。
  滑走路に接近したならば、それぞれの側の中央に接地するように、進入する。
  長機は、通常の接地操作を行い、僚機は隊形を保持しながら滑走持をクロス・チェックし、長機と同時に接地させます。
  接地後、僚機は、直ちにパワーをアイドルにし、
  長機は僚機の後落を確認してから、ブレーキをかけます。
  着陸滑走間、僚機が長機を追い抜く場合は、翼端間隔を保持したまま「2 TAKE OVER LEFT SIDE」などのコールを行います。



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