航空機用救命無線機(ELT)
航空機用救命無線機(ELT:Emergency Locator Transmitter)航空機が遭難した場合に、その地点を探知させるための信号を送信するもの。
406.0MHzでCOSPAS-SARSAT(捜索救難衛星)に識別符号を含むデータを送信し、
121.5MHzで航空機・救難用船舶向けに、独自の信号音(ピューン・ピューンって感じ)を送信する。
航空法により12か月の間隔で点検が定められており、電波法によっても1年に1度の検査が定められている。
406MHz Cospas-Sarsat System
国際的な衛星支援捜索救助システムELTの発する406MHzの周波数の電波により、
1 発信元の種類(船舶、航空機、陸上移動体)
2 国番号
3 固有識別コードID
(4 GPS情報(対応していない機材もある))
の情報を、コスパス衛星・サーサット衛星を中継して地上受信局に届け、海上保安庁の業務管理センター(MCC:Mission Control Centre)により羽田にある救難調整本部(RCC:Rescue Cordination Center)へ伝達され、捜索救難が開始される。
ELTの種類
1 自動型衝撃を受けると自動で電波を発信するタイプ
2 手動型
手動でスイッチをON/OFF操作タイプ
ELTの取扱い
通常コックピットに「ON-ARM-RESET(TEST)」の3positionのELTのスイッチがある。ARMの状態に位置しておき、操縦者は遭難時以外にスイッチを操作することはない。
誤ってONとしてしまった場合には、速やかにRESET操作を行い、救難調整本部(03-5756-1522、または03-5757-3037)へ連絡すべき。