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航空機とは

飛行機と航空機の違いはわかりますか?

「航空機」の定義は航空法で定められており、
「航空機」とは
      ① 飛行機
      ② ヘリコプター
      ③ グライダー
      ④ 飛行船
           とされています

つまり、飛行機と航空機の関係は「(飛行機)⊂(航空機)」です。

気球やドローンなどは航空法では定義から外れるので「航空機」には含まれません。
「航空機」には含まれませんが、ドローンについては2021年4月1日現在、200g以上の物が「無人航空機」、200g未満の物が「模型航空機」と言われます。これも規制強化で今後100gとなるそうですが...。


ちなみにこれは日本の中でだけ通用するお話です。

ICAOにおいては、「航空機」は「大気中における支持力を、地球の表面に対する空気の反作用以外の空気の反作用から得ることができる一切の機器」とされています。
ICAOでは人が乗るか乗らないか、定義に関係ありませんね。

気球は「空気の反作用」を得ているわけではないので、やはりICAOでも「航空機」には含まれなさそうです。
「地球の表面に対する空気の反作用」を使用する機器とは「ホバークラフト」を想定した文言です。

また、アメリカにおいては、「航空機」は「空中の飛行のために使用され、または使用されることを意図された装置(14 CFR §1.1)」とされています。
アメリカの法律には詳しくないのですが、アメリカでは気球は航空機に含まれるのでしょうか。含まれないのでしょうか。


● 航空機の種類(用途別)

一般的にヒコーキって聞くと「ジャンボジェット」とか「セスナ」とか「戦闘機」とか、知ってるのはそれくらいだという人が世の中大多数だと思います。
全然それで問題ありませんが、せっかくここを見ていただいているのであれば、細かく分類を知ってもらいたいです。
ここでは、様々な分類の仕方を紹介します。

〇 エンジンの数による分類
1 単発機 エンジンを1つのみ搭載する航空機
2 双発機 エンジンを2つ搭載する航空機
3 多発機 エンジン2つ以上搭載する航空機

〇 動力源による分類
1 レシプロ機 ピストンエンジンを搭載する航空機。
2 タービン機 タービンエンジンを搭載する航空機。
3 プロペラ機 プロペラ推進による航空機。
        レシプロ機も含むが、タービンエンジンによりプロペラを回転させる航空機も含む。
3 ジェット機 ジェットエンジンによる排気の反作用を動力とする航空機
4 電動機   電気による動力をもとに推進する航空機
5 人力飛行機 人間の筋力のみを動力源とし飛行する飛行機

〇 離着陸の場所による分類
1 陸上機   陸上で離着陸する航空機
2 水上機   水上で離着水する航空機
3 水陸両用機 どっちもできる航空機

〇 タイヤの取り付け位置よる分類
1 前輪機 タイヤの取り付けが△の形の航空機
2 尾輪機 タイヤの取り付けが▽の形の航空機

〇 翼の数による分類
1 単葉機 翼が1枚の航空機
2 複葉機 翼が上下に2枚の航空機
3 三葉機 翼が上下に3枚の航空機
4 多葉機 翼が上下に2枚以上の航空機
5 串型機・タンデム機 翼が前後に2枚以上の航空機

〇 飛行速度による分類
1 低速機    相対的に低速で飛行する航空機
2 高速機    相対的に高速で飛行する航空機
3 遷音速機   マッハ数0.8~1.2の範囲を飛ぶ航空機
4 超音速機   マッハ数1.2以上の範囲を飛ぶ航空機
5 極超音速機  マッハ数5.0以上の範囲を飛ぶ航空機

〇 空気との重さの比較による分類
1 軽航空機   空気密度より密度の小さい航空機(飛行船など)
2 重航空機   空気密度より密度の大きい航空機

〇 所属による分類
 「国の航空機」 軍、税関、警察の業務に用いる航空機
 「民間航空機」 国の航空機以外の航空機
 「軍用機」 国の軍事的活動のために国の機関が使用する航空機。
 「民間機」 私用や商用の目的で運航される非軍事的な航空機。
       非軍事的な活動であれば公的機関(警察、税関)が使用する航空機も含むことがある。

〇 所属による分類2
1 事業機  航空運送事業または航空機使用事業の用に供する航空機として事業計画に記載された航空機。
2 自家用機 私人または団体等が有する事業機ではない航空機
3 自衛隊機 自衛隊に所属する航空機
4 米軍機  米軍に所属する航空機

〇 使用目的としての分類
1 戦闘機
  主に空対空の戦闘、格闘を行う航空機
2 攻撃機
  主に対地、対水の攻撃をして地対地、地対艦等の戦闘の支援をする航空機
3 爆撃機
  対地、対水に爆弾等を投下することが主目的の航空機。
  攻撃機との違いは主として搭載できる爆弾の量や戦術規模・戦略規模の違いなどによる。
4 輸送機
  人員や物資の輸送を行う航空機。商用として運用するものを「旅客機」「貨物機」ともいう。
5 電子戦機
  電波情報の収集や、電波妨害を行う航空機
5 早期警戒・警戒管制機
  機上レーダーにより上空にて航空機の発見や管制を行う航空機
6 偵察機・哨戒機
  対地、対水として情報の収集・監視を行う航空機
7 空中給油機
  文字通り。空中のガソリンスタンド
8 実験機・研究機
  実験・研究を目的とした航空機
9 点検機
  機材などの点検を行う航空機
10 練習機
  他の航空機に搭乗するための訓練を行う航空機
11 遊覧機
  遊覧飛行をするための航空機
12 郵便機
  郵便飛行をするための航空機
13 測量機
  測量飛行をするための航空機
14 政府専用機
  国賓等を輸送する国の航空機
・・・・薬剤散布機や宣伝機などなど、目的があればいくらでも言うことができる。



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